漢方について

漢方薬の精神科領域での使用

漢方薬は副作用が少なく、穏やかな効き方で使えるというイメージあります。しかし使い方を誤ると副作用も出ますし、効果が全く逆になる事もあります。

また適切な使い方をすると即効的な効果も期待できる方剤もあります。特に精神科領域での漢方薬の使用は有効な事が多いと考えます。興奮状態や、統合失調症の陽性症状等の激しい精神症状、あるいはうつ病の強いうつ状態、重症な強迫症状等には即効的な効果は期待できません。

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ところが西洋薬でなかなか効果が出ない、種々の自律神経失調症状や、体質改善などに有用な薬が多くあります。

問題なく使える例として提示しますが、実際の使用は漢方専門医に相談しながら、処方を受けて使用する必要があることをご留意下さい。書き出せばかなりありますが、こんな症状は漢方のよく効く例です。

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自律神経失調症状 食欲不振、腹部膨満感、便秘、過敏性腸症候群、動悸(心悸亢進)、咽喉頭のつかえ感(ヒステリー球)、口腔内の苦み、悪心、おう吐、めまい、浮腫、肩こり、頭重感、のぼせ、ほてり、口渇、しもやけ、軽度の不眠、軽度の抑うつ、不安、感情失禁
慢性疾患症状 慢性気管支炎等の慢性呼吸器疾患、慢性肝炎(軽度の肝機能障害)、慢性泌尿器疾患、慢性消化器疾患(胃炎等)、病後の体力低下、免疫力低下、蕁麻疹、慢性湿疹等、軽度の貧血、循環器疾患
婦人科疾患 月経に付随する諸症状、つわり等の妊娠中の諸症状、不妊、更年期症状、冷え症
その他 感冒一般、アレルギー性鼻炎等のアレルギー疾患、痔疾、打撲によるうっ血や腫脹等、夏ばて
  1. 発達障害者の診断と治療
  2. 漢方薬について

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